古典総覧 - 古今東西、古代から現代まで世界中の古典・名著を一覧にしています

古典総覧とは

『古典総覧』は、古今東西の古典・名著を一覧にしたサイトです。
ここでは、発表後50年を経過した後も読み継がれている著作を扱っています。50年という基準は、20世紀前半の著作物は対象に入れるべきと感じたこととキリが良い(半世紀)という以外にこれといった理由はありません。

古典とは何か

有史以来、人類は文字を使うことによって、出来事や物語、考えなどを記録してきました。そもそも歴史というものが、文字に記述されることによって紡がれてきました。
古代から現代まで、膨大な量の書物が書かれてきたことでしょう。そして、それらの多くが、災害や戦禍で消失したり、散逸して忘れ去られてきたのでしょう。古典とは、この時間の風化に耐え抜き、今なお読み続けられるごくごくわずかな著述・作品たちです。ここに私たちが古典を読むべき理由があります。

なぜ古典を読むのか

日本では一年間に出版される書籍の点数はおよそ77,000点(2007年)にも及びます。(株式会社出版ニュース社「出版年鑑」より)一日五冊ずつ読んだとしても、全部読み終わるまでに42年もかかります。しかも、日本だけでこの数ですから、世界中で発行される数たるや、膨大なものです。普段書店で見かける本は、ほんの一部なのです。
これら書籍のうち、10年20年にわたって読まれるものはごくわずかであり、殆どは出版直後に最も読まれた後に次第に忘れ去られていきます。ベストセラーとして騒がれる書籍でも、10年後も読み親しまれているものはそう多くはありません。ましてや100年後まで考えればなおさらです。
出版されたばかりの書籍群は、まさに玉石混交です。この中から、時間の経過とともに単なる石に過ぎない(読むべき価値の少ない)書物がどんどん脱落し忘れ去られていく一方、価値があると認められた作品が読み継がれて残っていきます。したがって、時間という篩(ふるい)にかけられた古典は、読むに値する(面白い・学びがある・役に立つ)可能性が高いと言えるのです。

どの古典を読むのか

淘汰されたとは言え、「古典」と呼ばれるものも一生かかっても読みきれないだけの量はあります。その中から、どれをいかに取捨選択して読んでいくのか、その手助けとなることがこのサイトの目的です。
それぞれの書籍が誰の手によって書かれ、どのような内容で、どういった位置づけにあり、読むことで何を得られるのか…それらを網羅し、古典を渉猟する際の足がかりと道しるべになれば幸いです。

[ このサイトの使い方 ]